転職成功者インタビュー

四国電力株式会社
平山蒼汰さん(仮名・運営保守) 29歳

「電力会社でスキルアップしたい」という想いを担当コンサルタントが叶えてくれた。

東京本社の鉄鋼会社に就職し、広島の事業所で特別高圧電気設備を担当する電気技術者として活躍していた平山さん。しかし、在籍企業が別の会社に吸収され、広島事業所は全面閉鎖となってしまう。

そのまま会社に残ることもできたが、そうすると全国の別の勤務地へ転勤となってしまう。小さい子どもを抱え、地元から遠く離れるのは負担が大きすぎると、平山さんは配偶者の実家がある愛媛への転職を決断。そして、リージョナルキャリア愛媛の支援によって四国電力との良縁を得た。

現在は愛媛県で理想のキャリアを歩み、充実した日々を送る平山さんに転職活動体験談を伺った。

※本記事の内容は、2024年2月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで192日間

転職前

業種
鉄鋼
職種
生産技術
業務内容
発電設備の運転管理、設備更新、電気主任技術者の補佐業務など

転職後

業種
エネルギー
職種
発電所の運営・保守
業務内容
原子力発電所の運営・保守管理

全国転勤ではなく、地元でのスキルアップを選択。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

四国電力の伊方発電所で、電気設備の点検や修繕・改良工事の計画、また工事作業の管理業務を行っています。

原子力発電所では核燃料による熱エネルギーで蒸気を起こし、タービンを回して電気エネルギーを得ます。設備の規模が大きいため、そのプロセスでは様々な装置・機械が稼働しています。

私が担当しているのは、17万ボルトを超える「超高圧」と呼ばれる電気設備のガス絶縁開閉装置や、発電機の制御を行う自動電圧調整装置などで、いずれも高度な電気設備の知識・技術が求められます。

原子力発電所の場合、安全性の確保を最優先しているため、一般の工場や火力発電所と比べて何段階も厳しい規制があります。改修工事を行うにも、入念に計画書を作成した上で承認を受けなければ進められませんし、工事の進捗も記録して保管します。

また職員の担当範囲が細かく分かれており、正しい手続きを踏んでいるかどうか、常に確認し合っています。他の電力施設にもルールは存在しますが、原子力発電所ほど厳格なところはないでしょう。

入社当初はこういったやり方に不慣れで戸惑いもありましたが、今では随分その意図を理解できるようになりました。

入社前のご経歴を教えてください。

大学を卒業後、東京本社の鉄鋼会社に就職。広島の事業所に配属となり、製鉄所内にある発電設備などの修繕・改良工事の計画や作業管理を担当しました。

前職では一般の発電所、現職では原子力発電所と対象は異なるものの、業務の中身はほぼ同じです。電力取引の契約ついても携わるなど、通常の生産技術より担当した仕事の幅は広かったと思います。

また、前職では仕事をしながら第三種電気主任技術者の資格も取得しました。

転職のきっかけは?

勤務先が別の会社に吸収合併され、広島の事業所が全面閉鎖されることに。事業所で働いていた従業員は合併企業に雇用され、同社が持つ全国の事業所への転勤を余儀なくされました。

私は広島出身で、妻は愛媛出身です。まだ小さい子ども2人を抱え、夫婦ともども見知らぬ地域で生活を始めるというのは、特に妻への負担が大きいように感じました。そこで妻と相談し、愛媛への移住と転職を決めました。

転職活動はどのように進めましたか?

せっかく転職するのであれば、「技術者としてステップアップを図りたい」という思いがあり、いくつかの転職サイトに登録しました。しかし、愛媛県に絞ると、特別高圧電気設備に関われる電気技術者の仕事がほとんどありません。

転職活動が難航していたところ、リージョナルキャリア愛媛から転職支援のオファーをもらいました。私はすぐに「愛媛で強電の経験を活かせる会社はありますか」と返信をすると、「四国電力社や発電施設を持つメーカーなど、ご紹介が可能です」と返信があり、コンサルタントの溝渕さんと面談をすることにしました。

お話をするなかで、やはり四国で最も大きな電力設備を持つ会社として四国電力に強く興味を持ち、応募の意思を伝えました。その後、すぐに四国電力にアプローチをしてくれました。

今の会社に決めたポイントは?

希望通り四国電力の書類選考を通過し、面接の機会をもらえました。私は仕事を続けながらの転職活動だったので、いろんな会社の面接を受けに行く時間的余裕はなく、本当に転職したい一社だけ面接を受けると決めていました。

一次面接で「原子力部門だったらどうか」と説明を受けました。東日本大震災時の事故もあり、原子力発電所に対する世間の反発は重々承知しています。実際、面接でも「地域からの目も厳しく、風当たりが強い面もあると思います」と言われました。

それらのことは家族にも伝え、しっかり話し合いました。当時はまだ、完全に不安が払拭されたわけではありませんでしたが、やはり技術者としてのステップアップに対する思いは捨てがたく、入社を決断しました。

電力の安定供給を担う、という電力会社の責務を実感。

転職していかがですか?

火力発電ではボイラーで蒸気を発生させますが、原子力発電所だとその部分が原子炉に置き換わります。ここは私が経験したことのない分野なので、自分のスキルが通用するのかという不安はありました。

しかも東日本大震災時の事故を経て、規制基準が格段に厳しくなり、より高度な専門知識が求められます。「私にやっていけるだろうか」という思いは拭えませんでした。

しかし実際に仕事を始めてみると、その不安は杞憂でした。決して簡単な仕事ではありませんが、一つひとつの業務に対して、マニュアルや手引が細かく揃っています。それだけリスク管理がしっかりしていると言えます。

業務が個人に偏るとか、担当者不在で仕事が回らないということもありません。私のような転職者が入ってきても、業務がスムーズに進むシステムになっています。設備の点検も隅々まで行き届いているので、大規模で複雑な設備なのにトラブルがほとんどありません。

電力を安定供給するのだ、という責務を、社員一人ひとりが常に意識しています。これは会社の風土として定着しているものだと思います。

転職して良かったと思うことは?

教育制度が充実していることです。私は中途入社ですが、私一人のために教育プログラムを組んでもらい、何人もの講師に指導してもらいました。これは、未知の分野で業務に従事する不安を大きく軽減してくれました。

それ以外でも、一般の会社なら自分で調べろと言われそうなことまで、会社で教育してくれます。前職を通じて「電気の設備はこうするもの」となんとなく覚えていたことも、なぜそうする必要があるのか、ロジックを交えて教わりました。

おかげで、電気技術の知識が格段に深まったと思います。資格取得についても会社が窓口となり、関係省庁にコンタクトしてくれるケースもあり、サポートも万全です。着実にステップアップできていますね。

また、四国電力では年に一度、「訪問対話活動」というものを実施しています。これは全社で分担し、伊方発電所周辺地域のご家庭を回って原子力発電所について説明したり、ご不安を感じられる部分をヒアリングしたりするのです。

個々のお宅にうかがうと、みなさん胸襟を開いてお話してくれますし、理解を示してくださる方も多く、面接時に感じた不安はなくなりました。地域の方々とともに成り立っている、と実感しています。

困っていることや課題はありますか?

原子力では、作業一つを進めるにあたっても多くの手続きを必要とします。一般の会社なら気にとめないような小さなトラブルであっても、原因を追求し、対策を練り、各部に水平展開する、という努力が求められます。

ですから、例えば業務フローの改善なども、簡単にはできません。四国電力ではない世界を知っている者として、業務に何か新しい風を吹かせることができれば、と常に考えているのですが、どういうやり方であれば、高い安全性を担保しつつ、効率化などが達成できるのか。もっと深く学ばなければと感じます。

生活面での変化はありましたか?

妻の地元に戻ったことで、子育てなどに関して妻の両親からサポートが受けられるようになったのはありがたいですね。妻も地元の友人と交流する機会が増え、気分がリフレッシュできているようで、生活に余裕が出てきました。

転職時は子ども2人だったのですが、今はもう一人生まれ、とても賑やかになりました。

それから、地域の人の温かさも強く感じます。転職当初は社宅に家族揃って住んでいたのですが、小さい子どもを見かけると、気さくに話しかけてくれたりミカンをくれたり。退勤時間も前職と比べてずいぶん早くなりました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

自分自身を見つめ直し、「決して譲れない条件は何か」を明確にしておくと良いと思います。この点が曖昧だと、せっかく転職しても、後悔しかねません。

条件次第では、「今は転職しない」という決断になることもあるでしょう。希望の条件でなければ見送ることができるのも、転職の良さです。妥協せず、根気よく条件に合った仕事や会社を待ってください。

条件を明確化しているのであれば、思い切って自分から「こういう案件はないか」と切り出すのも方法の一つだと思います。真剣に向き合うコンサルタントなら、手持ちにない紹介案件であっても、希望をかなえようと動いてくれるはずです。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
溝渕 愛子

前職で幅広い業務を担い活躍されていた平山さん。事業所閉鎖という衝撃的な決定に大変困惑されており、「愛媛で経験が活かせるキャリアを築きたい」とご相談をいただき、なんとかお力になりたいと思いました。

意欲的に資格を取得されていた平山さんは、今後も「強電」に関わりたいというお考えでしたので、ぜひ四国電力社にご紹介したいと思いました。ご入社後、「着実にステップアップができている」というお話を伺えたことが嬉しかったです。

また、平山さんからのお話で、伊方発電所の社員の方々の「電力の安定供給」「トラブルを絶対に起こさない」という強い使命感がひしひしと伝わってきましたし、責務を全うするそのご姿勢が周辺地域のみなさまとの信頼を生み、温かい繋がりを築かれていることがとても印象的でした。平山さんの益々のご活躍を心から応援しております。

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