2017.12.28
人が仕事に求めている14の労働価値
先日、弊社の社員がお子さんに「仕事って何?」と質問されて、
とっさに回答に困ってしまった、という話を聞いて、
確かに「仕事って何か」と聞かれると
自分ならどう答えるかな...と考えてしまいました。
みなさんはどんなふうに答えられますか?
「仕事とは、自分の能力や興味、価値観を表現するものである。
そうでなければ、仕事は退屈で無意味なものになってしまう。」
これは、アメリカの教育学者であるドナルド・E・スーパーが提唱した、
代表的なキャリア理論です。
スーパーは『仕事の重要性研究』で、仕事に対する人の価値観を
以下に示す14項目に特定しました。
1. 能力の活用―自分の能力を発揮できること
2. 達成―良い結果が生まれたという実感
3. 美的追求―美しいものを創りだせること
4. 愛他性―人の役に立てること
5. 自律性―自律できること
6. 創造性―新しいものや考え方を創りだせること
7. 経済的価値―たくさんのお金を稼ぎ、高水準の生活を送れること
8. ライフスタイル―自分の望むペース、生活ができること
9. 身体的活動―身体を動かす機会が持てること
10. 社会的評価―社会に仕事の成果を認めてもらえること
11. 危険性、冒険性―わくわくするような体験ができること
12. 社会的交流性―いろいろな人と接点を持ちながら仕事ができること
13. 多様性―多様な活動ができること
14. 環境―仕事環境が心地よいこと
この中で、ひとつ、あるいは、いくつかの価値観が組み合わさって、
個々の仕事に対する価値観が生まれていると、スーパーは説明しています。
現在の仕事に不満を感じている方や、転職を考えている方、
漠然と、キャリアアップしたいな...と考えている方も、
まずは「仕事って何?」の原点に戻ってみると、
今後、より良い選択に繋がっていくのではと思います。
今年も残すところわずかとなりました。
キャリアにおいて、来年の抱負を考えられる際には、
ぜひ上記14項目の価値観を参考にしていただきながら、
あてはまる価値観を選択したり、優先順位をつけるなど、
これからのキャリア選択のヒントにしていただけたらと思います。
(記事作成者:リージョナルスタイル認定チーフコンサルタント 溝渕 愛子)