三浦工業株式会社
天野翔さん(仮名・経営企画) 28歳
家族や友人との時間を大切に。グローバル企業で築く経営企画の道。
愛媛県出身の天野さんは新卒で地元の製紙メーカーに就職。経営戦略の策定や原料調達、マーケティングなど幅広い業務を経験し、充実した日々を送っていた。
しかし、東京支社への転勤や結婚といった環境変化を機に将来のライフプランを見つめ直し、転職を検討し始める。地元・愛媛へのUターンを視野に入れてリージョナルキャリア愛媛に相談したところ、紹介されたのが三浦工業株式会社の経営企画ポジションだった。
これまでの経験を活かせる絶好の機会と感じ、入社を決意。現在は愛媛で暮らしながら、新たな職場でやりがいに満ちた日々を送っている天野さんに、転職の経緯や地元での暮らしについて伺った。
※本記事の内容は、2025年9月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで90日間
転職前
- 業種
- 製紙メーカー
- 職種
- 営業推進
- 業務内容
- 新衛生用品ブランドのブランディングおよびマーケティング業務
転職後
- 業種
- ボイラーメーカー
- 職種
- 経営企画
- 業務内容
- 株主総会の運営、中期経営計画の策定、グループ会社の管理、IR業務
結婚を機に見つめ直した将来設計。Uターンで叶えた暮らしとキャリアの両立。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
三浦工業の経営企画統括部に所属し、株主総会の運営をはじめ、中期経営計画の策定、グループ会社の管理、IR業務など幅広い業務を担当しています。
株主総会は会社にとって最も重要なイベントの一つであるため、社内外の関係者と綿密に調整を重ねながら関連資料の作成に取り組んでいます。
また、IRについては会社の歴史や事業内容を理解するために統合報告書などを読み込み、知識を深めているところです。
入社からまだ1年ほどのため、上司の打ち合わせに同席したり、お客さまにショールームをご案内したりしながら、日々一つひとつ学んでいます。
入社前のご経歴を教えてください。
新卒で愛媛県内の製紙メーカーに入社し、約6年間勤務しました。ジョブローテーションによってさまざまな部署を経験できる環境で、最初の1年間は経理課に所属し、会計など事務系総合職の基礎を学びました。
その後は経営戦略部へ異動し、中期経営計画の策定に携わりました。若手の視点から意見を求められることも多く、会社の未来を描くという貴重な経験を積めました。
さらに、重要施策の一つであった原材料の調達部門を1年間経験し、最後は東京支社に転勤。新規事業として立ち上がった衛生用品のブランディングやマーケティングを担当しました。
転職のきっかけは?
一番のきっかけは、結婚というライフステージの変化でした。私も妻も愛媛県の出身で、もともと地元志向が強くありました。東京での生活も楽しかったのですが、将来子どもが生まれたときのことや両親の年齢を考えたときに、やはり地元である愛媛に拠点を移したいという気持ちが少しずつ強くなっていきました。
前職でも人間関係に恵まれており、そのまま社内で専門性を高めてキャリアを積むという選択肢もありましたが、最終的には「友人の多い地元で家族との時間を大切にしながら暮らしたい」という想いを優先し、転職を決意しました。
転職活動はどのように進めましたか?
いくつか転職サイトに登録したのですが、紹介される求人は東京や大阪といった大都市圏のものがほとんどでした。
「地元で転職するという希望を叶えるのは難しいのかもしれない」と考えていた時に、インターネットで「愛媛へのUターン転職」を前面に打ち出しているリージョナルキャリア愛媛を偶然見つけました。
「ここならUターン転職を実現できるかもしれない」と思えたことが、具体的な活動を始めるきっかけとなりました。
福利厚生など、家族の生活を支える面でも妥協したくなかったため、地元の転職マーケットや企業の内情に精通したコンサルタントにサポートいただけたのは本当にありがたかったです。
今の会社に決めたポイントは?
一番の決め手は、企業の将来性と安定感です。三浦工業は愛媛では誰もが知っている企業ですし、改めて調べてみると素晴らしい歴史と今後の成長に向けた明確なビジョンが伝わってきました。
お客さまごとに最適な省エネや環境改善プランを工場全体で一括提案できるトータルソリューションやグローバル展開など、三浦工業ならではの技術力や商品力も入社を決める大きな要因となりました。
さらに、福利厚生の手厚さも魅力でした。家族の生活を考えると、ここは譲れないポイントです。「ここでならキャリアと生活の両立ができる」と確信し、迷いなく入社を決意しました。
仕事のやりがいと穏やかな生活。地元愛媛だからこそ得られた充実の日々。
転職していかがですか?
業務内容は大きく変わりました。前職では製品の販促やマーケティングが中心でしたが、現在は経営管理業務を担っており、一から学ぶことが多くあります。
その分、「こんな視点もあるのか」と、毎日が新鮮な発見の連続です。覚えることは多いものの、新しい環境で挑戦できることに、大きなやりがいと楽しさを感じています。
また、前職での経験も大いに活かせています。中期経営計画の策定に携わった経験や、さまざまな部署と連携してきた中で培った調整力は、現職でも評価されていると感じています。
転職して良かったと思うことは?
仕事面では、新しい環境で多くの学びを得られていることです。そして、プライベート面では、やはり地元に帰ってきたことで、家族や友人と過ごす時間が増えたことですね。
「週末、会おうよ」と気軽に連絡を取り合える距離に友人がいるのは、やっぱり嬉しいものです。東京にいた頃と比べてプライベートの充実感は格段に増しました。
妻も同じように感じているようで、Uターンして本当に良かったと思っています。
困っていることや課題はありますか?
正直なところ、困っていることはほとんどありません。職場では人間関係にも非常に恵まれており、不安なく日々を過ごせています。
あえて課題をあげるとすれば、資格の取得です。三浦工業は資格取得を支援する制度が充実していますが、私はまだその制度を十分に活用できていません。
前職は「仕事は実践で覚える」という環境だったため、これまで資格取得にチャレンジする機会が少なかったのですが、今後は仕事の土台となる知識を資格という形で身につけていきたいです。
生活面の変化はありましたか?
一番大きな変化は通勤環境です。東京では電車通勤で片道30分ほどかかり、満員電車に揺られていましたが、現在は車通勤で15分程度。移動のストレスが減っただけでなく、車の運転を通じて「仕事モード」と「プライベートモード」の切り替えもしやすくなりました。自分にはこのスタイルが合っていると感じています。
また、地元が近くなったことで、以前は帰省に丸1日かかっていたところ、今では2時間程度で実家に帰れるようになり、私も妻も気軽にリフレッシュできるようになりました。
アウトドアが好きな私にとって、豊かな自然が身近にある愛媛での暮らしはとても快適です。休日に昔よく行っていたお店にふらっと立ち寄れるのも、地元ならではの楽しみですね。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職を思い立ったら、まずは転職サイトに登録するなど早めに情報収集を始めてみてください。また、自分がなぜ転職したいのか、その理由や希望の軸を明確にしておくことも大切だと思います。
条件面だけでなく、やりがいや将来のビジョンまで整理しておけば、入社後のギャップも少なくなるはずです。
また、インターネットの情報に惑わされすぎず、最終的には自分が感じたことを信じて決断することも大切です。
愛媛へのUターンで待遇面を心配される方もいるかもしれませんが、「愛媛だからできないこと」は今の時代、ほとんどありません。都会での生活と比べて、お金には代えがたい、家族や友人との時間という価値が得られると思います。