転職成功者インタビュー

株式会社田窪工業所
多田雄哉さん(仮名・品質管理) 30歳

水と空気がきれいで、気候の穏やかな所で暮らしたい。そんな想いから愛媛へIターン。

「気候が温暖で、空気と水がきれいな場所で暮らしたい」という想いから移住転職を実現した多田さん。

特殊ゴムを用いて製品加工を行う大阪の会社に勤務し、現場作業から製品検査・品質管理まで、ものづくりに関して一通りの業務を経験してきた。あるとき、自身の人生を振り返った結果、「自然に恵まれた場所で生活したい」という想いが沸き上がってきたという。

様々な地域を巡り、県外からの移住者に対して情報発信する行政にヒアリングしながら、長く暮らす先を愛媛県西条市に定めた多田さんは転職活動を開始。リージョナルキャリア愛媛のコンサルタントにサポートを受けながら、2年をかけて田窪工業所への転職を実現した。

理想のライフスタイルと仕事を得た多田さんに、転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2024年2月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで620日間

転職前

業種
製造業
職種
品質管理
業務内容
産業用特殊ゴムの製品検査および品質管理

転職後

業種
エクステリアメーカー
職種
品質管理
業務内容
インテリア製品の品質管理

自然に恵まれ、災害も少ない西条市はバランスの良い場所だと感じた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

田窪工業所は、一般家庭向けの物置を中心に、キッチン用収納棚や隙間収納、インテリア商材などを製造するメーカーです。鋼板製の物置については、業界大手に数えられる実績と技術力を誇っています。

私は一般家庭向けインテリア製品の品質管理を担当しています。品質を一定の水準に維持するための生産ラインの工夫や、製品に対する不具合や要望があった時の改善案の策定・実施などが主な業務になります。

田窪工業所では、インテリア分野の製品を数多く展開しています。その一つひとつの品質を担保するのは簡単ではありません。そこで、今後を見据え、品質管理のマニュアル化にも着手しようとしています。

誰が担当となっても同じように品質の高い製品を生み出せるよう、仕組みを作っていくのが私のミッションです。

入社前のご経歴を教えてください。

大学を卒業後、大阪の特殊ゴムメーカーに就職しました。その会社はイチからものづくりを行うというより、お客様から支給された金物にゴムを貼って製品に仕立てる、という加工業を生業としていました。

私はそこで、現場での製造業務、生産管理、製品検査、品質管理などを担当し、ものづくりに関する一通りの流れを経験しました。

転職のきっかけは?

20代後半になって、「今後、自分はどんな人生を送りたいだろう」と考えてみたんです。そして一番大事にしたいと思ったのが「自然豊かな所で暮らす」ことでした。ずっと大阪で暮らしていたので、余計に自然に憧れたのかもしれません。

機会がある度に全国各地を見て回り、その中で候補の一つとしてあがったのが愛媛県の西条市でした。

海と山があって、きれいな水がある。気候穏やかな瀬戸内で、自然災害も少ない。いろんな観点から見てバランスが良い地域だと感じ、西条市への移住を考え始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

結構時間をかけました。自分のやりたいことは何なのか、性格と照らし合わせながら考え、実際に西条市を見に行ったりもしました。

並行して、転職サイトで西条市にどんな仕事があるのか調べました。また、県外からの移住者向けに情報発信している愛媛県の市町村サイトなども見て、オンラインで担当者にヒアリングもしました。

そういった活動を続けているうちに、リージョナルキャリア愛媛のサイトを見つけました。四国に強い転職支援会社とあったので、面談を申し込んでみると、担当コンサルタントがいろんな情報を提供してくれました。

面談後も、すぐには動かなかった私に事あるごとに「最近どうですか?」と声をかけてくれました。私の反応が薄いとやがて連絡が途絶える支援会社がほとんどだったのに、リージョナルキャリア愛媛のコンサルタントは、長期にわたって丁寧な対応をしてくれました。

これなら信頼できると感じ、私も本音で悩みを打ち明けるなど、様々な相談に乗ってもらいました。

今の会社に決めたポイントは?

コンサルタントと面談してから2年くらい経った頃、ご紹介いただいたのが田窪工業所です。西条市に本社を置く会社ですし、イチからものづくりをやっているメーカーなので、自分の経験を活かせると感じました。

何より興味を覚えたのが、一般の人々もよく見かける物置やインテリア製品を作っている、という点です。

前職では、一般の人々の目に触れる製品をあまり作っていなかったので、身近な製品に携われることは魅力でした。ここでなら自分の望む仕事と生活が実現できると考え、田窪工業所への転職を決断しました。

ものづくりを基本からしっかりと学べている。

転職していかがですか?

以前より会社の規模が大きくなり、仕事の役割分担がしっかりしていると感じます。そのため、品質管理の仕事に集中できています。

組織化されているので周囲の状況に惑わされず、自分のやるべきことに取り組める環境は私にとってありがたいです。「忙しいから他の部署に回って」と言われて急場しのぎばかりやっていても、なかなか自分のスキルアップに繋がりませんから。

転職して良かったと思うことは?

人が優しい点ですね。ほとんどの社員が愛媛出身で、とても穏やか。話しやすく、中途入社でも違和感なく受け入れてもらえたので、ありがたく感じます。コミュニケーションも取りやすいので、わからないことがあっても、すぐ質問や相談ができます。

また、「基本からしっかり学べている」という手応えもあります。自分はあまり基本ができていなかったことに、ここに来て初めて気づきました。それに気づけたのも、自分の仕事に集中できる環境があるからだと思います。

困っていることや課題はありますか?

工場の敷地が広く、働いている人の数も多いので、まだまだ職場の人の名前を覚えきれていません。初めて出会う人同士だと、会話にも遠慮が出てしまいます。もう少し積極的に、いろんな人とコミュニケーションを取っていきたい、というのが今の課題です。

生活面の変化はありましたか?

今は社宅で暮らしていますが、賃料がとても安いんです。3,000円ほどなので、経済的にだいぶ余裕が生まれました。そもそも愛媛は都市部と比べて生活費がそれほどかかりません。

それに、やはり自然が豊かですね。都会から移住してくると、空気がきれいだと実感します。先日、家族も来てくれたのですが、同じように「空気が澄んでいるね」とか「野菜がおいしい」「みかんが甘い」と喜んでいました。もちろん、値段も手頃です。

ただ、交通手段としてやはり車が必要で、自転車だけだと地方では限界があります。いずれ車を購入しようと貯金をしているところです。

車を入手すると、また西条市の楽しみ方が変わるでしょう。釣りにも行けるし、山にも足を伸ばせそうです。まだまだ知らないところもたくさんあるので、車で気軽に出かけていって、いろいろな楽しみを見つけたいと思います。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職活動にあたり、自分が何をやりたいのか、何ができるのか、しっかり自己分析をした方が良いと思います。それがなくて、「ここに移住したい」ということだけを目的にすると、「せっかく来たのはいいけれど、イメージと全然違った」となりかねません。

最終的に決断する時には、誰だって悩みます。これで良いのか、他の選択肢はないのか、と。自己分析を十分にしていれば、そんな悩みや迷いが生じた時、悔いのない決断ができるはずです。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
松本 俊介

多田さんとは2年以上、お付き合いをさせていただいての転職となりました。

生まれも育ちも大阪である多田さんが、なぜ愛媛への移住を検討しているのか?-その「想い」を初めてお聞きした時から2年間フォローさせていただき、結果として後悔のない決断をご支援できたことを大変嬉しく感じています。

前職で培ったモノづくりのプロセスは活かしつつ、現在は品質管理として責任あるポジションを担われる多田さんの今後のご活躍を楽しみにしております。

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